【現代恐劇】東京・雑司ヶ谷霊園”怨念の石”!封じ込められた霊の怨念

この記事には広告が含まれます。当ブログは心霊や怪奇現象のロマンを楽しむエンターテインメントです。フィクションを含みます。

「あの石に触れた人は、必ず”何か”を連れて帰ってくる―」

雑司ヶ谷霊園の片隅に、誰も近づこうとしない一つの石があります。苔むした表面には、かすかに人の顔のような模様が浮かび上がり、雨の日には血のような赤い水が滲み出すと言われています。

私、心霊ブロガーの小笠原ツトムは、8年間にわたって日本各地の怪奇現象を取材してきましたが、この石にまつわる話ほど背筋の凍る事例は稀です。今回の取材で、私は石に秘められた恐ろしい真実と、それにまつわる数々の怪異に迫ります。

あなたも、夜の霊園で突然立ち止まってしまった経験はありませんか?誰もいないはずなのに、背後から視線を感じたことは?その違和感の正体、それはもしかすると”怨念の石”が呼びかけていたのかもしれません…。

目次

雑司ヶ谷霊園に隠された”怨念の石”の正体とは?

明治時代から続く都内有数の霊園、雑司ヶ谷。その広大な敷地の中で、ひっそりと佇む一つの石が、近年、霊能者や怪奇現象研究家たちの間で注目を集めています。

この石には、どこか人の形に似た不気味な模様が刻まれており、雨の日には赤い水が滲み出すという噂が絶えません。さらに、石の周囲では携帯電話の電波が途切れ、カメラにも異常な写り込みが発生すると言われています。

なぜ、この何の変哲もない一つの石が、これほどまでに人々を震え上がらせるのでしょうか。その謎に迫るため、私は徹底的な取材を行いました。

かつての事件と霊園に遺された謎の石

「あの石の周りだけ、虫の鳴き声が途絶えるんです」

雑司ヶ谷霊園の古参管理人、田中健一さん(仮名・68歳)は、震える声でそう語り始めました。30年以上この霊園で働いてきた田中さんですが、この石には一度も直接触れたことがないといいます。

「明治時代の終わり頃でしょうか。ある夜、若い女性の遺体が石の傍らで発見されたんです。それ以来、石の周囲では奇妙な現象が続いています」

霊園の古い記録には、この石が何者かによって密かに持ち込まれたという記述が残されているそうです。その時期は、ちょうど連続怪死事件が起きていた頃と一致します。

「石の表面には、触れただけで分かる異様な温かみがあるんです。真冬でも、雪が積もらないんですよ」

怨念を帯びた石にまつわる不気味な伝説

「石の周りに立つと、まるで時が止まったかのような感覚に襲われるんです」

雑司ヶ谷で代々暮らしてきた古書店主の山本正造さん(85歳)は、祖父から聞いた石の伝説について、おもむろに語り始めました。

「明治35年の失踪事件の直前、近くの寺で奇妙な儀式が行われていたそうです。7人の若い女性が、夜な夜な集まっては、何かを囁き合っていた。そして、ある新月の夜、彼女たちは突如として姿を消した…」

古い記録によると、その直後に石が出現したとされています。さらに不気味なのは、石の表面に浮かび上がる模様。角度によって、7人の女性の顔が浮かび上がって見えるのだといいます。

「祖父が残した日記には、こんな一節があります」と山本さんは、古びた和綴じの本を取り出しました。

『石の前で線香を焚くと、女性たちの泣き声が聞こえる。そして時々、白い着物を着た彼女たちの姿が…。だが、決して近づいてはならない。石は彼女たちの魂を封じ込めているのではない。彼女たちが、自ら望んで石と一体になったのだ。そして今も、新たな仲間を求めて…』

地域の古老たちの間では、石には「裏世界への入り口」が封印されているという言い伝えも。儀式の詳細は語り継がれていませんが、それは余りにも危険な知識だったからだと。

「石の前で夜を明かした者は、必ず同じ夢を見るんです」と山本さんは震える声で続けます。「7人の女性に手を引かれ、永遠に続く踊りの輪に誘われる。そして、その輪の中には、必ず一人分の空きがある…」

石を触れた者に訪れる「奇妙な体験」とは?

「最初は、何気ない違和感から始まるんです」

霊能力者の水谷美咲さん(45歳)は、石に触れた後の体験を、震える手で日記に記していました。

「夜中に突然目が覚めるようになったんです。いつも午前2時15分。そして、誰かが部屋の隅で立っている気配を感じる。振り向くと、もちろん誰もいない。でも、背中に氷のような冷たさが残るんです」

水谷さんの体験は、他の被害者たちの証言とも一致します。石に触れた後、どこか”見知らった”匂いが突然漂ってきたり、誰もいないはずの場所から足音が聞こえたりする。そして、その現象は徐々にエスカレートしていくといいます。

「私の場合は、写真に写り込むようになったんです。スマートフォンで撮った自撮り写真の背景に、ぼんやりとした人影が…。最初は気のせいだと思いました。でも、日に日にその影は濃くなっていって…」

石の周囲で起きた怪事件の数々

夜間警備員の村上さん(仮名・52歳)は、石の近くで不可解な体験をした一人です。

「巡回中、突然時計が止まったんです。デジタル時計なのに。そして、異様に冷たい風が吹いてきて…」

村上さんの証言によると、その夜以降、霊園内では奇妙な現象が相次いで報告されるようになったといいます。墓石が何者かによって動かされていたり、深夜に子供の泣き声が聞こえたり、夜間の監視カメラに謎の光が映り込んだり。

「特に雨の夜は異様です。石の周りだけ、雨音が全く聞こえなくなる。そして、かすかに誰かが歌を歌っているような…」

なぜこの石は”怨念の石”と呼ばれるようになったのか?

霊園の古文書を研究する民俗学者の木下教授は、石の由来について衝撃的な証言を残しています。

「明治時代、この地域で起きた連続失踪事件の最中に、この石が突如として現れたんです。そして、石が出現してからというもの、失踪事件は突然止んだ。しかし、その代わりに…」

木下教授の研究によると、石の周囲では毎年、必ず不可解な事故や失踪事件が起きているといいます。特に注目すべきは、その発生時期。ほとんどが旧暦の「月越しの日」、つまり新月の夜に集中しているのです。

「石には何かが封印されている。でも、それは完全な封印ではない。新月の夜、その”何か”は活動を始める…」

石に宿る恐怖…無数の霊が封じられたという呪い

夜の帳が下りた雑司ヶ谷霊園。石の周囲には、いつしか生温かい風が吹き始めていました。

「この石には、ただの怨霊が宿っているわけではありません」

霊能者の中でも特に強い霊感を持つと言われる田畑霊司さん(74歳)は、石を見るなり、顔を強ばらせました。

「これは”集合体”なんです。無数の魂が、意図的に封じ込められている。そして、その魂たちは今も…生きているんです」

この石に宿る霊たちの過去に何が?

「明治35年の冬、この地域で7人の女性が連続して失踪しました」

地域の古老、鈴木康之さん(89歳)は、祖父から聞いた話を、震える声で語り始めました。

「失踪した女性たちには共通点がありました。全員が20代前半。そして、失踪する直前に『誰かに呼ばれている』と周囲に漏らしていたんです」

当時の新聞記事には、失踪事件の詳細な経緯が記されています。女性たちは、いずれも夜中に一人で外出したまま行方不明に。そして、奇妙なことに、失踪現場から必ず線香の香りが漂っていたといいます。

「事件から3ヶ月後、突如としてこの石が現れた。そして、不思議なことに、それ以降、失踪事件は一切起きなくなった。しかし…」

鈴木さんは言葉を詰まらせ、深いため息をつきました。

「石が現れてから、夜な夜な女性の泣き声が聞こえるようになったんです。特に雨の降る夜は…。まるで石の中から聞こえてくるような」

封じ込められた霊が現れると言われる夜の時間帯

「午前2時15分。それが、彼女たちが活動を始める時間です」

心霊写真研究家の山岡俊介さん(56歳)は、3年間にわたってこの石を観察してきました。デジタルカメラやEMFメーターなど、最新機器を駆使しての調査です。

「この時間になると、不思議な現象が起き始めます。まず、石の周囲の気温が急激に下がる。そして、カメラのバッテリーが急速に消耗していく。まるで、何かがエネルギーを吸い取っているかのように」

山岡さんのカメラが捉えた写真には、石の周囲に無数の光の粒が写り込んでいます。特に新月の夜は、その光の数が著しく増えるといいます。

「光の軌跡を分析すると、まるで石に吸い込まれていくような動きを示すんです。そして、時々、人の形をした影が…」

調査結果によると、これらの現象は決まって午前2時15分から3時33分の間に集中して発生。その時間帯、石の表面温度は周囲より約4度高くなるそうです。

誰もが避ける呪いの石…訪れた者の末路

「目の前が真っ暗になり、気がつくと病院のベッドの上でした」

都内在住のOL、中村さやかさん(仮名・27歳)は、昨年の夏、友人との”肝試し”で石に触れてしまったと言います。

「最初は何てことないと思ったんです。でも、その晩から異変が始まりました。毎晩同じ夢を見るようになったんです。白い着物を着た女性たちが、私の名前を呼んでいる…」

中村さんの証言によると、その後、原因不明の体調不良に見舞われたといいます。めまい、吐き気、そして激しい頭痛。病院での検査では異常が見つからず、しかし症状は日に日に悪化していきました。

「ある日、電車に乗っていると、窓ガラスに映る自分の後ろに、知らない女性が立っているのが見えたんです。振り返ると誰もいない。でも、窓に映る姿は消えなかった…」

“あの世”へ続くと言われる禁断の儀式

「石の前で線香を立て、名前を三回唱えると、”彼女たち”に会えると言われています」

霊能者の田畑さんは、厳かな表情でそう語りました。

「しかし、決してやってはいけない。一度扉を開けてしまうと、もう二度と閉じることはできない。そして、必ず”何か”がついてきてしまう…」

実際、この方法で儀式を行った者たちの多くが、その後、奇妙な運命を辿っているといいます。突然の失踪、原因不明の事故、そして最悪の場合は…。

「石は、ある意味で”あの世”への入り口なんです。でも、そこは本来の”あの世”ではない。歪んだ、捻じれた場所。そこに囚われた魂たちは、今も新たな”仲間”を求めているんです」

霊感の強い者が見た、石に囚われた無念の魂たち

「石の中には、”彼女たち”が今も生きているんです」

著名な霊能力者、水野真琴さん(63歳)は、石を前に立ち尽くしたまま、震える声でそう語りました。

「この石は”牢獄”なんです。誰かが、”彼女たち”を意図的に封じ込めた。でも、完全には封じきれていない。だから、新月の夜になると…」

水野さんの証言によると、石の中には7人の女性の魂が封じ込められているといいます。彼女たちは今も自分たちが死んだことを理解していない。そして、生きている人間に触れることで、一時的に”生”を取り戻そうとしているのだと。

「特に若い女性に対する反応が強い。石に触れた女性の多くが、その後、”彼女たち”の記憶や感情に侵食されていくんです」

怨念の石がもたらした悲劇…被害者の実録

夜間の雑司ヶ谷霊園。石の周囲だけが、妙に暗く沈んでいます。私の取材中、デジタルレコーダーには謎の電波障害が記録され、バッテリーの消耗も通常の3倍以上。石に近づくほど、空気が重く、淀んでいくのを感じました。

過去10年間で、この石に関連する怪異な出来事は50件以上に上ります。その多くが若い女性による目撃証言。そして、彼女たちの多くが、その後、不可解な運命を辿っているのです。

呪いに触れた人々の恐怖体験エピソード集

「写真を撮ろうとカメラを向けた瞬間、画面いっぱいに女性の顔が写り込んだんです」

都内の大学生、佐藤美玲さん(仮名・20歳)は、友人との深夜の散策中に石を発見。SNSに投稿しようと写真を撮影したところ、異変が起きたと言います。

「髪の長い女性の顔が、まるで叫んでいるように口を開けていて…。でも、その顔は私にどこか見覚えがあったんです。それが一番怖かった」

その夜以降、佐藤さんは奇妙な夢を見るようになったといいます。白い着物の女性たちが輪になって踊っている夢。そして必ず、その輪の中に空いた場所があり、まるで誰かを待っているかのように…。

「目が覚めると、体のどこかが赤く腫れていることがあるんです。まるで誰かに掴まれたような跡が…」

石を見つけた者が必ず辿るという”奇妙な末路”

「最初は些細な変化でした。でも、それが徐々に…」

会社員の山田健一さん(仮名・32歳)は、昨年の秋、夜の散歩中に偶然石を見つけました。

「石に触れた瞬間、指先に電気が走ったような感覚があって。その夜から、部屋の隅で誰かが立っている気配を感じるようになったんです」

山田さんの証言によると、その後、日常生活に奇妙な変化が現れ始めたといいます。机の上の物が勝手に移動している。鏡に映る自分の後ろに影が見える。そして、毎晩2時15分に目が覚めるように…。

「どこに行っても、線香の香りがついてくるんです。それと、誰かに見られている感覚が…」

被害者の声が語る”石の異様な力”とは?

「石から響いてくる”声”は、決して耳では聞こえないんです」

精神科医の高橋聡子医師(48歳)は、石の被害者たちに共通する症状について、こう分析します。

「患者さんたちは、まるで心の中に直接”声”が響いてくると証言します。そして、その声は次第に自分の内なる声と区別がつかなくなっていく…」

高橋医師の調査によると、被害者の多くが、ある特定の感覚を共有しているといいます。それは、”誰か”の記憶が自分の中に流れ込んでくる感覚。そして、その記憶は必ず、明治時代の雑司ヶ谷の風景を含んでいるのです。

「最も興味深いのは、被害者たちが語る記憶の中の”顔のない女性たち”です。彼女たちは必ず7人。そして、皆が同じ白い着物を着ている…」

死者の声が響く?目撃情報と音の恐怖

「まるで誰かが耳元で囁くような…」

霊園の清掃員、斉藤雅子さん(仮名・42歳)は、石の周辺で日常的に異様な音を聞くと証言します。

「特に雨の日は顕著です。雨音の中から、女性たちの泣き声や笑い声が聞こえてくる。最初は遠くで聞こえていた声が、どんどん近づいてくるような…」

音響分析の専門家による調査でも、石の周囲では通常では説明のつかない周波数が記録されているといいます。特に午前2時から3時の間、人の声に近い18~20kHzの音波が断続的に検出されています。

「声は必ず7人分。そして、その内容は決まって『私たちと一緒に』という言葉で終わるんです」

霊園内で起こる不可解な電波障害の真相

「スマートフォンのGPSが、突然おかしな場所を示し始めたんです」

システムエンジニアの中田裕介さん(29歳)は、石の周辺で起きた不可解な電子機器の異常について語ります。

「画面上の位置が、明治時代の地図と一致するんです。そして、写真を撮ると、現代には存在しないはずの建物が写り込む。まるでタイムスリップしたかのように…」

専門家の調査によると、石の周囲3メートルの範囲では、特異な電磁波が発生しているといいます。この電磁波は、電子機器に深刻な干渉を引き起こし、時には完全な機能停止をもたらすことも。

「最も不思議なのは、これらの異常が必ず7分間続くということ。そして、その間、時計は必ず2時15分を指したままなんです」

雑司ヶ谷霊園に漂う怨念…霊園内で目撃された異常現象

石の存在は、雑司ヶ谷霊園全体に不可思議な影響を及ぼしているようです。

私の取材中も、霊園内では説明のつかない現象が次々と発生しました。デジタルカメラの電池は異常な速さで消耗し、録音機器には奇妙なノイズが混入。さらに、気温計は周囲より最大で4度も低い温度を示し続けたのです。

「この霊園には、”時間の歪み”とでも呼ぶべき異常が存在します」

超常現象研究家の村田俊介さん(59歳)は、10年にわたる調査結果をそう分析します。特に石の影響は、新月の夜に最も顕著になるのだといいます。

最新の科学機器をもってしても、これらの現象の説明は困難を極めます。しかし、確かなのは、石を中心として、この霊園全体に何か異質な力が働いているということ。そして、その力は年々、強まりつつあるのです。

深夜の霊園で目撃される”影”の正体

「影は必ず集団で現れます。そして、決まって石の方向へと向かっていくんです」

霊園の警備員、高橋清一さん(仮名・64歳)は、20年以上の勤務経験を持ちますが、この2年ほどで異変を感じ始めたといいます。

「最初は月明かりの錯覚かと思いました。でも、曇りの夜でも、新月の夜でも、あの影たちは確かに存在するんです」

監視カメラの映像には、確かに人影らしきものが写り込んでいます。特徴的なのは、その動きの不自然さ。まるで足が地面に着いていないかのように、滑るように進んでいくのです。

「影の数は、いつも奇数なんです。5人、時には9人。でも最も多いのは7人。そして、それらの影は必ず輪になって…」

赤外線カメラでの調査では、影の周囲の温度が著しく低下していることも判明。科学的な説明は今のところ、得られていません。

死者の声が響く?目撃情報と音の恐怖

「まるで地面の下から、女性たちの声が聞こえてくるんです」

訪問客の木村由美さん(仮名・33歳)は、今年の春、霊園で不可思議な体験をしました。

「最初は遠くで誰かが話しているのかと思いました。でも、声の方向へ近づこうとすると、今度は背後から聞こえてくる。そして、その内容は…まるで私に何かを伝えようとしているかのように」

音響分析の専門家による調査でも、通常では説明のつかない音波が検出されています。特に注目すべきは、その周波数パターン。人の声の周波数帯に完全に一致するというのです。

「録音された音声を解析すると、そこには明治時代の方言が混ざっていました。しかも、7人の異なる声が…」

実際の録音データからは、泣き声、笑い声、そして断片的な会話が確認されています。そして、それらの声は必ず、深夜2時15分に最も顕著になるのです。

霊園内で起こる不可解な電波障害の真相

「石に近づくほど、電子機器の誤作動が激しくなるんです」

電磁波研究者の松田健一郎さん(47歳)は、最新の測定機器を用いて石の周辺を調査しています。

「通常、墓地での電磁波は極めて安定しています。しかし、この石の周囲では、説明のつかない異常が発生する。特に新月の夜は顕著です」

調査結果によると、石を中心とした半径約30メートルの範囲で、特異な電磁波が観測されているといいます。携帯電話は圏外表示になり、GPSは異常な座標を示し、時には明治時代の地図と一致する位置を表示することも。

「最も不可解なのは、これらの障害が一定のパターンを持っていることです」と松田さんは続けます。「7分間隔で波が強まり、その度に半径が広がっていく。まるで、何かが内側から押し寄せてくるように…」

科学的な説明を求めて行われた詳細な分析でも、この現象の原因は特定できていません。むしろ、調査を重ねるほどに新たな謎が浮かび上がってくるのだといいます。

霊園を訪れると”消える時間”…異次元体験とは

「気がつくと、2時間の記憶が完全に消えていたんです」

都内の大学生、中野亮介さん(仮名・22歳)は、友人たちとの肝試しの最中に奇妙な体験をしました。

「石の近くまで来た時、突然、周囲の景色が歪み始めたんです。そして、まるでフィルムが溶けるように、現実が溶けていって…」

この種の”タイムロス”は、この1年間で20件以上報告されているといいます。被害者の証言は驚くほど一致しており、特に「時計が全て午前2時15分で止まる」という現象は、ほぼ全てのケースで確認されています。

「失われた時間の中で、私たちは別の場所にいたような…」と中野さんは震える声で語ります。「古い日本家屋が立ち並ぶ通りを、白い着物の女性たちと歩いていた。そして、どこからともなく笛の音が…」

精神科医による調査では、これらの体験を単なる心理現象として片付けることは困難だといいます。被害者の脳波には明確な異常が見られ、しかもその波形は全員が完全に一致していたのです。

石に触れた者が見た”異世界”への扉

「その世界は、あまりにも鮮明で、むしろ現実よりもリアルでした」

都内の写真家、鈴木明子さん(仮名・35歳)は、取材のため石を撮影していた際、予期せぬ体験をしたと語ります。

「シャッターを切った瞬間、景色が一変したんです。目の前には明治時代の雑司ヶ谷の街並み。着物姿の人々が行き交い、遠くからは祭りの囃子が聞こえてきて…」

最も不気味なのは、この”異世界”での体験が、被害者たちの証言で完全に一致することです。古い日本家屋が立ち並ぶ通り、線香の香り、そして必ず現れる7人の女性たち。さらに、その世界で過ごした時間の長さも、全て「21分間」と一致するのです。

「7人の女性たちは、必ず同じことを告げるんです」と鈴木さんは続けます。「『私たちと永遠に踊りましょう。もうすぐ、準備が整うから』と」

超心理学研究所の調査によると、これらの体験者の脳波には特異な共通パターンが見られるといいます。まるで、異なる時空間に意識だけが送り込まれたかのように。

「あの世界は、今も確かに存在しているんです。そして、石は、その世界への扉なのかもしれない…」

終わらない呪い…現代にも続く”怨念の石”の怪奇現象

夜の雨が石を濡らし、その表面からは赤い水が滲み出ています。私の取材も終盤に差し掛かりましたが、この石の謎は深まるばかり。そして、新たな犠牲者は、今も増え続けているのです。

霊能者、科学者、そして被害者たち。様々な証言から浮かび上がってくるのは、この世のものとは思えない”何か”の存在。そして、その”何か”は、今も新たな魂を求めているのかもしれません。

怨念の石が残す”未来に続く恐怖”とは?

「この石の呪いは、世代を超えて伝播していくんです」

霊能力者の西村霊峰さん(78歳)は、石の持つ力について、重大な警告を発しています。

「一度触れてしまえば、その呪いは血筋を通じて子孫にまで及ぶ。実際、被害者の家系を調べると、代々にわたって同じような怪異に見舞われているんです」

特に危険なのは、新月の夜に石に触れることだといいます。その日に触れた者は、7日後から必ず悪夢を見始める。そして、その夢の中で”彼女たち”と踊ることを強要されるのです。

「最も恐ろしいのは、その夢が現実に漏れ出してくること。気がつけば、実際に体が踊りの動きを真似ている…そんな証言が後を絶たないんです」

怪奇現象がエスカレート…増える目撃証言

「最近、石の周囲で目撃される”彼女たち”の姿が、より鮮明になってきているんです」

霊園の夜間警備員、佐藤誠一さん(仮名・62歳)は、近年の変化について不安げに語ります。

「以前は、ぼんやりとした人影程度だったものが、今では表情まではっきりと…。特に新月の夜には、まるで実際の人間がそこにいるかのように」

驚くべきことに、この現象は監視カメラにも捉えられているといいます。深夜2時15分になると、突如として7人の女性が現れ、石の周りで輪になって踊り始める。その姿は、まるで明治時代の風景写真から抜け出してきたかのよう。

「カメラの映像を解析すると、彼女たちの足が地面に付いていないんです。そして、踊りの輪には、必ず一人分の隙間が…」

さらに不可解なのは、これらの現象が年々強まっていることです。霊園管理事務所の記録によると、石に関連する怪異な報告は、この1年で前年比の3倍に増加。特に20代から30代の若い女性による目撃情報が急増しているといいます。

「最も恐ろしいのは、彼女たちの表情です」と佐藤さんは続けます。「最初は悲しげだった表情が、最近では何かを期待するような、そして、どこか喜びに満ちた笑みを浮かべているように見えるんです」

石を守ろうとする謎の人物、霊的守護者の存在

「石には、”守護者”がいるんです」

古くから霊園を知る住職の高野秀峰さん(81歳)は、石に関する重要な証言を残しています。

「毎月新月の夜、白装束の老婆が石の前で読経する姿が目撃されるんです。しかし、近づこうとすると、まるで霧のように消えてしまう…」

寺の古文書によると、この老婆は明治時代、失踪事件の真相を知る唯一の生存者だったとされています。そして今も、魂となって石を見守り続けているのだといいます。

「守護者の存在は、石の中の”何か”が完全に解放されるのを防いでいるんです。しかし、その力も、徐々に弱まりつつある…」

特に注目すべきは、この老婆の出現と、7人の女性たちの活動には、明確な相関関係があることです。老婆が姿を現す時、7人の魂は一時的に静まるのだといいます。

「古文書には、老婆が最後に残した言葉が記されています」と高野住職は古ぼけた和綴じの本を開きます。「”私が力尽きる時、彼女たちは完全な自由を得る。そして、新たな犠牲者を求めて、この世に解き放たれるだろう”」

止まらない霊障…現代に続く被害者の実話

「夜中に目が覚めると、私の体が勝手に動き出すんです」

都内の会社員、田中美咲さん(仮名・25歳)は、2ヶ月前に石に触れて以来、奇妙な体験を続けているといいます。

「まるで誰かに操られているように、体が踊りの動きを始める。そして、耳元で『もうすぐ私たちの仲間になれる』という声が…」

田中さんの症状は、日を追うごとに深刻化しているといいます。夜な夜な繰り返される悪夢、突然の発熱、そして原因不明の痣の出現。病院での検査では一切の異常が見つからず、むしろ医師からは「極めて健康」と診断されているそうです。

「最近では、鏡に映る自分の姿が、徐々に”彼女たち”に似てきているんです。髪型や表情が、いつの間にか明治時代の女性のような…」

精神科医の木村道子医師(53歳)は、この1年で10件以上の類似症例を診察しているといいます。「患者たちの証言には、驚くべき共通点があります。全員が同じ踊りの動作を再現し、同じ歌を口ずさむ。しかも、その歌は明治時代に失われたとされる民謡の一節なんです」

超心理学研究所の調査では、被害者たちの脳波に異常な同期現象が確認されているそうです。まるで、誰かに意識を支配されているかのように…。

封じ込められない呪いの行方…終わりのない恐怖

「石の封印は、確実に弱まっています」

最後に取材した霊能者の村上千鶴さん(72歳)は、重大な警告を発しました。

「7人の魂は、もうすぐ完全な解放を迎えようとしている。そして、彼女たちは新たな仲間を求めているんです」

村上さんによると、石の表面に刻まれた呪符の文字が、日に日に薄れているのだといいます。「特に雨の夜は、表面から赤い水が滲み出る量が増えている。まるで、中の”何か”が外側に押し出されているかのように」

最新の調査では、石の周囲の土壌から、通常ではありえない濃度の電磁波が検出されているそうです。さらに不可解なのは、その周波数が人間の脳波のベータ波と完全に一致していること。

「もはや、これは単なる怪談ではありません」と村上さんは厳しい表情で言います。「石の中の”彼女たち”は、現代の科学では説明のつかない方法で、私たちの意識に働きかけているんです。そして、その影響力は、日々強まっている…」

取材を終えて帰路につく際、背後から微かな歌声が聞こえました。振り返ると、石の前には、白い着物を着た女性が7人。そして、その輪の中に、ぽっかりと空いた一人分の場所が…。

『ええっ! 俺?』

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次